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「ぼくは慎重すぎるんです」元プロe-sports プレイヤーの“好きを仕事にする”キャリア論

2019年卒のサイバーエージェント内定者は226人。

そのなかにひとり、元プロe-sportsプレイヤーの男がいることをご存知だろうか。

彼の名は、植田晋太郎。

「なぜ元プロe-sportsプレイヤーがサイバーエージェントへの入社を決めたのか?」

「プロe-sportsプレイヤーとして、どのような日々を過ごしてきたのか?」

「サイバーエージェントで叶えたい野望とは−−。」

…謎を解き明かすため、FLATALK編集部は彼に取材を依頼。彼の所属大学である龍谷大学に赴き、話を聞いた。

*e-sportsとは:

「エレクトロニック・スポーツ(electronic sports)」の略。コンピューターゲーム、ビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技として捉えたときの名称。

(参照:JESU公式HP



植田晋太郎

サイバーエージェント19卒内定者。龍谷大学政策学部在学中。Call of Duty Infinite Warfare 全国大学生対抗戦・優勝、Call of Duty Undergraduate Championship・優勝を経てプロe-sportsプレイヤーとして活躍した経験をもつ。

e-sportsに関わる企業だけ見て就活した理由

近藤:

元プロe-sportsプレイヤーからサイバーエージェントに入社を決めた植田さんですが、最初からサイバーエージェントを志望していたんですか?

植田:

いや、違いますね。

大学でまちづくりの研究をしていたのもあって、はじめは建築関係の企業に行くことを考えていました。

でもe-sportsの世界にのめり込むうちに、「e-sportsが大好きでずっと関わってきたのに、まったく関係ない仕事についたら絶対後悔する」と思って。その気持ちに気づいてからは、サイバーエージェントをはじめとしたe-sportsに関わる企業だけ見て就活をしました。

近藤:

そうだったんですね。e-sportsに関わる企業のなかでも、サイバーエージェントに決めた理由はあるんですか?

植田:

e-sportsに関われる企業の多くは、『コール・オブ・デューティー』といったe-sportsタイトルを製作するメーカー企業です。ぼくもメーカーを受けていたんですが、もし入社した会社以外から光るようなe-sportsタイトルが出たとき、それにたずさわれないのは嫌だなと思い志望企業から外しました。

対してサイバーエージェントは、どんなe-sportsタイトルにも関われる可能性があります。ぼくには、それがとても魅力的だったんです。

近藤:

どんなe-sportsタイトルにも関われる可能性がある…というのはどういうことでしょうか?

植田:

サイバーエージェントグループには、複数のe-sportsタイトルをあつかう国内最大級のe-sportsイベント『RAGE(レイジ)』を運営する子会社、CyberZがあるんです。

他にもゲーム実況やライブ配信などの動画プラットフォームを運営している『OPENREC.tv(オープンレック)』の部署でも、e-sportsタイトルに関わることができます。

たくさんのe-sportsタイトルをあつかえて、e-sportsとの関わりかたも選べるのはサイバーエージェントだけですよ。


(ニヤリ)

近藤:

これは素朴な疑問なんですが…そこまでe-sportsに強い想いがあるなら、プロe-sportsプレイヤーを続ける道は考えなかったのでしょうか?

植田:

ぼくもできることなら、プロe-sportsプレイヤーとしてやっていきたかったですよ。

でも日本のe-sportsプレイヤーのほとんどがゲームだけで食っていけない状態だから、生活のために諦めざるを得なかったんです。

近藤:

そんな背景があったんですね…。

植田:

プロでも食っていくのが厳しいことを身をもって経験しているからこそ、食っていける世界に変えたいと思っています。



もどかしさを抱えながらも応援される喜びを知ったプロ時代

近藤:

ここからはプロe-sportsプレイヤー時代のお話をお聞きしたいと思います。

そもそも、e-sportsをはじめたきっかけはなんだったのですか?

植田:

大学1年生のときに、『コール・オブ・デューティー』の「大学対抗戦」に出場したのがきっかけでした。

中学2年生のときからずっと『コール・オブ・デューティー』をプレイしていたので、自分の実力を知りたかったんです。結果は、準優勝。ここではじめてe-sportsの面白さに気づきました。


(中学2年生のときからって長くない…!?)

近藤:

そこから、どうやってプロになったんでしょう?

植田:

大学対抗戦での優勝・アマチュア大会での優勝と大きな大会を2連覇したのがきっかけで、強豪のアマチュアチームに入れてもらえたのが転機でしたね。

そのチームがメンバーごとプロチームに吸収されて。大学4年生の12月、ぼくは晴れてプロe-sportsプレイヤーになりました。

近藤:

おおお!それからどのくらいの期間、プロとして活動していたんですか?

植田:

大学5年の8月まで続けていたので、約9ヶ月間ですね。

近藤:

約9ヶ月間のプロ生活のなかで、一番つらかったことってありますか?

植田:

…性格上、プロ生活に全身全霊を捧げられなかったことです。

ぼくはかなり慎重な性格なので、今後のキャリアのためにゼミや就職活動もプロ生活と並行して力を入れていました。それに、お金がないからバイトもするし、単位を取るために大学にも行く。そうすると、練習時間がどうしても足りなくなってしまうんですよ。

家に帰ったら個人練習、夜にはチーム練習、そのあと試合の録画を見返して研究と、精一杯頑張りました。でも、プロとしては良い成績を残すことができず…もどかしかったですね。



近藤:

逆に、プロ生活のなかで、一番うれしかったことってありますか?

植田:

ファンに応援してもらうというのが、どういう気持ちなのか知れたことです。

引退するとき、引退を惜しんでくれたファンの方がいて。生活のすべてをプロにかけられなかったぼくでも応援してくれたことが、ほんとうに嬉しかったんです。これは、プロという立場にならないと分からなかった気持ちだと思いますね。

好きなことを仕事にするために必要な3つのこと

近藤:

植田さんはe-sportsにたずさわって「好きなこと」を仕事にし続けていこう、と考えているかと思います。

「好きなこと」を仕事にして嫌いになったらどうしようという不安の声もありますが、植田さんはどう考えますか?

植田:

仕事にして「好きなこと」を嫌いになる人は、そもそもそんなに好きじゃなかったんですよ。

近藤:

辛辣ですね…。

植田:

自分の趣味を仕事にしている人は、お金やキャリア関係なく、気づいたら膨大な時間をかけて趣味に勤しんでいるくらいの人だと思うんです。ぼくも、お金にもならなかった頃からひたすらe-sportsに関わってきました。

そんな風に、無意識の習慣になっているくらい好きなら、仕事にしたほうがいいんじゃないでしょうか。

近藤:

じゃあ、「好きなことを仕事にするんだ」と覚悟を決めた就活生に対して伝えておきたいことってありますか?

植田:

2つありますね。

ひとつは、当たり前ですが悪い部分が見えることに対する覚悟を持つこと。表向きは華やかでも、すべての仕事には辛かったり汚い一面が必ずあります。

ふたつ目に、これは大学1年生・2年生向けになるかもしれませんが、好きなことに関連する活動に取り組んで成果を残しておくこと。あなたが好きなことを同じように好きな人はたくさんいるので、差別化のためにもおすすめです。

近藤:

なるほど。

植田:

あとつけ加えるなら、好きなことができなかったときの第二の道を常に考えておくことでしょうか。


(これはぼくの性格からですかね…)

近藤:

ありがとうございます。では最後に、植田さんが目指すe-sportsの未来について教えてください。

植田:

日本で子どもたちがサッカー選手や野球選手を目指すのと同じように、プロe-sportsプレイヤーを目指す世の中をつくって行きます!


「ぼくおしゃべり好きだから喋りすぎちゃうんだよね、大丈夫?」

と確認しながら、ひとつひとつの質問に丁寧に答えてくれた植田さん。

e-sportsが大好きでたまらない彼が、苦悩しながらもe-sportsと向き合い、覚悟をもってe-sportsとともに生きることを決めた。その姿は「e-sportsはただの遊びじゃねえんだぞ」とわたしたちを戒めているようでした。

彼が望む未来が来るよう、FLATALK編集部一同応援しています!


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[ライター紹介] 近藤百合菜

『FLATALK』編集長。同志社大学商学部四年生で、2019年春にサイバーエージェント入社予定。ミュージカル・美食・日本文化が大好き。目標は「人を熱狂させる」エンタメコンテンツ”を創ること。

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