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エンジニア部門でのインターン奮闘記

エンジニア部門でのインターン奮闘記

1.自己紹介

初めまして、インターンの小野綾香と申します。2019年3月から3ヶ月間、Wasshaのタンザニア支店でインターンをしておりました。3月まで所属していた大学院では、材料化学を専攻し、有機ナノ材料といった研究をしていたため、アフリカとは無縁の生活をしていました。「途上国」「ビジネス」というキーワードに惹かれ、アフリカのタンザニアという地にたどり着いた次第です。

2.担当部署ではどんな業務が行われているか

私は、社内のハードウェアエンジニア(以下、ENG)部署を担当しています。メンバー構成はENGチームリーダー1人に、現場監督1人、その他作業員7人のメンバーを合わせた計9人です。

主な仕事内容としては、フィールドで使用されて故障して戻ってきたランタンのトラブルシューティングと修理作業です。各村のKioskから故障ランタンがあるという報告を受けると、Wasshaの営業部隊がKioskへ回収に向かいます。回収した故障ランタンは、翌日オフィスの作業場に待ち構えているENGメンバーが受け取り、修理作業を始めます。

(返ってきたランタンたちは砂まみれだったり、写真のように、勝手に油性ペンで落書きされていたり。ボタンが壊れたランタンがめちゃくちゃ返ってきます。みんなどんな怪力で押しているのやら、、、こういうところもアフリカ風?)

(写真:壊れて返却されるランタン)

3.インターン内容

3ヶ月間の私のインターンの業務内容としては、故障ランタンの修理作業の生産性向上瓊向けたENG部門の業務改善です。

一般的に、生産性というのは、「フィールドから返ってきた故障ランタン数(input)」を分母、「修理済みランタン数(output)」を分子として、単位労働時間,単位労働人数あたりにした数値です。つまり、当然ながら、ひとつのランタンにかける修理時間が短ければ短いほど、単位時間あたりに修理できるランタン個数は増加するため、生産性を示す値は大きくなります。そこで、各修理工程を分解して、無駄な工程を減らすことで、ランタンの修理時間を短縮できないかと始めました。

現在のランタンの修理工程は、大きく分けると、ランタンの分解→部品の故障検査→部品の修理→ランタンカバーの洗浄→組み立てという流れで進んでいき、各修理担当者(オペレーター)の手作業で、それぞれの修理工程が行われます。

これまでの課題として、

・各修理工程にどのくらいの時間がかかっているか分かっていない

・目標の修理時間や、1日の目標修理数が正確でない

・作業台の物の配置が雑すぎる

・作業員がめっちゃサボる(笑)

などがありましたが、改善されないままでした。

そこで、これらの課題を徹底的に改善しようと意気込んで始まった3ヶ月間の長いようで短いインターン期間でした。



(写真は、ランタン組み立ての様子)

4.苦労したこと1:「意識改革」

苦労したことを思い出そうとすると、逆に苦労しなかったことを思い出すのに苦労します。笑

まず、ランタンという製品を分解して部品を理解するところから、困難は始まりました。私のバックグラウンドは理系ではありますが、有機化学専攻だったので、機械系のハードウェアの知識などほぼゼロ。複雑な基盤回路の修理工程の理解のために何十回も質問しまくりました。

やっと仕組みくらいは理解し始め出したとき、最短3分ほどで終わる作業に10分ほど時間をかけている基盤修理工程に対して現場のリーダーに、『なぜ一つの作業にこんなに時間がかかっているのか、どこに課題を感じているのか』と尋ねると『いや〜、とても複雑だから仕方ないんだよ。とても難しいんだ。』と言うなんとも曖昧な答えが返ってきました。それが、この工程だけでなくその他の工程について質問しても同じ答え。

難しいと感じている作業を分解して、簡単でわかりやすくするために質問しているにもかかわらず、当の本人やリーダーたちが、『仕方ない』という意識では変わるものも変えられない。まずは、現場の作業員たちを巻き込むことのできるENG部門リーダー陣の、「意識改革」が必要だと考えました。そこで、「今回の業務改善プロジェクトがどう彼らにメリットがあって」、「会社にとってどれだけ重要なものなのか」ということを理解してもらうために、リーダー陣と何度もミーティングを開いて意見交換したり、口を酸っぱくしてデータとして得られた数字で議論する重要性を説明し続けました。この過程に1.5ヶ月近く要してしまいましたが、その甲斐あってか、最終的には”彼らの口から”修理作業に関する改善案が提案されるようになり、ENGチーム内MTGの中でも、「新たに設定した目標修理個数に到達させよう。ダメなら達成できなかった原因は、どこにあるのかヒアリングしなくてはいけない」という雰囲気ができたことは大きな進歩かなと思います。


(写真:導入したホワイトボード。時間あたりの修理目標数を見える化した)

5.苦労したこと2:「サボらせない仕組みづくり」

苦労したことを話し出すとキリがないのでもう一つだけ。

日本人のように『この通り、この目標時間でやってくださいね』で、すんなり従ってくれたら話は早いのですが、伝えた10分後にはもう自己流のやり方でやっていたり、対面の席の同僚とケラケラおしゃべりしていたりと、「言うだけ」「伝えたつもりになるだけ」では全くもって改善されず不十分であることを痛感しました。

そこで、まず相手がいるからおしゃべりをしてしまうんだったら、相手を見えなくさせればいい!ということで、導入した手作りのセパレーションボード。これが、物理的に視界を遮るという役目を果たしてくれたおかげで、作業員同士の私語は7割ほど削減しました!

(写真:手作りセパレーションボード。作業に集中してくれるか...?)


ただ、おしゃべりはやめても、ポレポレ(「ゆっくり」のスワヒリ語)と自己流で作業し続ける状況は変わらず。「規定の作業手順通り行うように注意をし続ける」、「目標数に届いていないことを強調する」、という小手先の手法では全く変わらず、悩み続けることこれまた1.5ヶ月。ランチや夕食、空港などどこに行っても、そこの従業員の動きに注目し「なぜ彼らは、サボらずオペレーション通り働けるのだろう」と観察してしまうほどでした。笑 いろんな場所を見て、結局大事だと感じたのは「働いている彼らのパフォーマンスが直接的に、彼ら自身の生活に響くかどうか」でした。必死に働くレストランスタッフは、自分の収入を上げるために客足を遠のけないよう必死に愛想よく接するし、テキパキ働く空港スタッフは、自分のミスで遅延やトラブルが起きて、給料が下がらないように効率よく仕事をこなそうとする。

では、その意識をどうやって我々の作業員の中に植え付けることができるか?その答えは、「人事評価制度」の仕組みづくりだと感じました。「正しく作業員を評価する指標を作り、能力に応じて給料を分配する」という日本でも基本的な人事評価の仕組みが、やはりタンザニアという環境においても適応するのでは、という仮説を立てています。この検証は、まだまだこれからなので、ぜひ一緒にWasshaの仕組みづくりをやってくれる方を募集しています!!




(写真:リーダーが作業報告書の記入を見守る様子)


6.会社の雰囲気

最後に、インターン生という立場から見たWasshaという会社の雰囲気です。社員の皆さんと生活する中で終始感じていたのは、「見守ってくれている」安心感です。タンザニアスタッフ&日本人スタッフともに、何も知らないインターン生に対し、Karibu(Welcomeの意)とチームに受け入れてくださったり、アフリカという未知の環境で試行錯誤しながら働いているのを見守り、その人の成長速度や意向に合わせたペースで指導してくださる点は、タンザニア、特にWasshaに来てよかった!と感じています。

と同時に、仕事面で、来てすぐに実感したのは「アフリカのまったり感がない」という点です。アフリカのイメージとして、「なんでも陽気に笑って過ごす」や「待ち合わせに2時間遅れは当たり前」といったものでしたが、それはあくまで地方の村での生活の話です。ビジネスの場となると、「売上という数字を重要視する」という点や「期限や約束の時間を厳守する」点においては、日本企業と同様に大変厳格にオペレーションが回されています。その一方で、アフリカという土地の慣習を理解し、不完全なインフラ状況をはじめとする、小さな(時に大きな)トラブルが起こった場合も、二手三手先を予測して、慌てず対処されている様を横で見て、本当にすごいなと思いながら勝手に学ばせていただいていました。

最後に、インターン期間中、予測しても予測しきれないトラブルに悩まされ笑わされ続けた日々でしたが、自分自身と事業の成長を着実に肌で感じ続けられる最高に充実した期間でした。

このようなWasshaという会社で、一緒に事業を伸ばして行ってくださる方を募集しています!!(もちろん、インターン生も大募集中です!)

詳しくは、こちらから↓↓

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