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小3でプログラミングに目覚めて30年。開発に人生をかけてきた僕がチームにこだわって教育プロダクトを開発する理由。

atama plus株式会社のCTOになるまで

■■■経歴■■■

2006年に東京大学大学院 情報理工学系研究科電子情報学専攻修了、マイクロソフト ディベロップメント株式会社入社。Hotmail開発、日本語IME開発、データサイエンティスト等を歴任。2017年大学時代の仲間とともにatama plus社を設立し、CTOとなる。プライベートでは2児の父。


小学校3年生の時にプログラミングに目覚めたんですよね?今から30年近く前にとても珍しいと思うのですが、きっかけや理由を教えてください。

幼少期から「ものはなぜ動くのか?」といった仕組みにとても興味がありました。幼稚園の頃には、リモコン、時計など身の回りのあらゆるものを分解して、「動く仕組み」を自分なりに考えていました。分解した後、たいていは元通り組み立てることが出来なくて親に怒られてましたね (笑) 。

小学校3年生のとき、学校の課外学習で教育センターのパソコンでプログラミング体験をしたのが運命でした。プログラミングは“言語”ですが、一つ一つのパーツを組み合わせて動く仕組みを作るという意味では僕の大好きな「機械」と同じだったんです。本物の機械を部品から作ることは出来ないけど、プログラミング言語だったら自分の力で動く仕組みが作れる!と興奮し、一気にはまりました。

その後、運よく通っていた小学校がIT実験校になったので、暇があればパソコンルームに行ってました。プログラミングの体験授業では飽き足らず、図書館や本屋で手あたり次第知識を吸収しては、プログラミングをしていました。


ユニークな小学生時代ですね。プログラミングに没頭しながらも、開成中学に入学したんですよね。やっぱり勉強好きだったんですか?

兄が開成に通っていたこともあり、親に勧められて中学受験をすることになりました。でも、勉強が本当に嫌で嫌で(苦笑)。数学と理科は得意だったのですが、社会、国語など覚える要素のある科目が嫌いで本当に苦労しました。

合格したらパソコンが買ってもらえるかもしれないと思って、何とか頑張った感じですね。


中学時代には自分で学習用ソフトを開発していたんですよね。

そうですね。無事、入学祝でパソコンを手に入れたので、小学生時代にもましてプログラミングに没頭していました。

小学校の頃にやっていた簡単なゲーム作りから発展して、色んなものを作りました。暗記科目が苦手だったので、英単語学習ソフトとか、世界の地理と気候の関係を学ぶソフトとか。そういうソフトを使って効率的に勉強していました。“学びの効率化”という意味ではこのころの経験が今の原点と言えますね。

高校になると、授業中も常にパソコンを開いてました (笑)。放課後はバレー部の部活一色でしたが、クラスに同じような興味を持った友人が多く、プログラミングについても熱く語り合うことが多かったですね。


大学時代は趣味の領域を超えて、学問として情報工学を学ぶことにしたんですよね。どんな学生時代でしたか?

大学は東京大学の理科一類に進学しました。今までやってきたプログラミングも含めて、情報工学をしっかり身に着けたいと思ったからです。中高時代にもまして、プログラミングに興味を持っている友人が一気に増えたのは良かったです。中高の友達もそうですが、そういった昔からの友人たちは今でも各方面の第一線でエンジニアをやっているので、交流が続いていますね。

atama plusの代表である稲田ともこの頃出会いました。学科も同じだったので、クラスメート的な感じですね。僕らはそれぞれ別のテニスサークルに所属していたので、時には対抗試合でライバルとして戦うこともありました。いつも目標に向かって真っすぐで、熱量のすごいやつだなと思ってましたよ。

自然な流れで大学院に進み、画像処理系の研究などを行っていました。自分はやっぱりプログラミングが好きなんだと実感する6年間でしたね。


卒業後はマイクロソフトに入社したんですよね。どのような観点で選んだのですか?

当然と言えば当然ですが、大学院の時には開発エンジニアとして、生きていこうと決めていました。いくつか候補はあったのですが、コンシューマーに近い開発に携われること、チャレンジが出来て、成果で評価されるような環境が整っていることなどを理由にマイクロソフトへの入社を決めました。


仕事としての開発に携わることで何か変化はありましたか?

いい意味で、個として出来ることの限界がわかりましたね。

入社してからは、本当に寝ても覚めても開発のことだけを考えていました。会社に住み込んで1秒でも長く開発していたいと思うほどでしたね (笑)。そんな生活を何年か続けた結果、“どんな課題がきても対処できる、大丈夫だ”と思えるような自信がついたんです。ただ、それと同時に一人で出来ることの限界が分かりました。

アフリカのことわざで、『早く行きたいなら、一人で行きなさい。遠くへ行きたいなら、みんなで行きなさい』というのがあるらしいのですが、まさにそれだなと。

個としての生産性を上げることも大切だけど、それだけだと出来ることはたかだか知れているんですね。スケールするようなプロダクトを作るなら、チームが大事だということを実感しました。それからは一人でがむしゃらにやるのではなく、チームとして結果を出すという視点で仕事をするようになりました。

チームで成果を出すことを意識して仕事するようになってから、共同発明者としてUI系の特許を2個ほど取得しました。アイディアをどう形にしていくのか、そのためには組織をどう動かしていくのか、サービスのファンを増やしていくにはどうすればよいのか、一連の経験で多くのことを学びました。

その後、データサイエンスのチームに声をかけられてデータサイエンティストしての経験も積みました。もともと興味があり独学で学んでいた分野でしたが、世の中的にもディープラーニングが活用できる領域が増えてきた時期でもあったので良いタイミングでしたね。


どういう経緯でatama plusに参画することになったのですか?

今から2年ほど前ですが、当時海外で教育事業に携わっていた代表の稲田が一時帰国して、飲みに行ったんです。その時、教育とテクノロジーの融合によって、世界ではいわゆるe-learningの枠を超えた新たな潮流が出来つつあること聞き、強い興味を持ちました。自分自身が中学生のころに試行錯誤して学習ソフトを開発していたことを思い出しながら、教育が大きく変わっていく未来について熱く語り合いましたね。

それから1年以上たって、稲田から「起業を考えているので、CTOとして参画してほしい」と声をかけられました。マイクロソフトでのキャリアにも満足していたのですが、ビジネス的にも人としても心から信頼できる仲間と起業するチャンスは人生で何度もないだろうなと思いました。アイディアを1から形にしていくのは自分の得意分野でもあるので、チャレンジを決意しました。

atama plusについて

atama plusはどんなカルチャーの会社だと思いますか?エンジニアにとっての魅力は何でしょう?

一つは「フラットに議論ができる」ことでしょうね。全員が誠実に正しいことをしようとしていて、そのために各自が発言し、議論しています。一般的な会社だと影響力のある人を中心に議論を進めたり、保身を考えて発言したりすることもあるかもしれませんが、そういう雰囲気はありませんね。なので、議論の生産性が高く、結果としてアウトプットも効率的にできていると感じています。

二つ目はいい意味でエンジニアファーストの会社であることですね。一般的な会社だと、エンジニアリングを理解していない人たちに対する説明に大半の時間を奪われてしまうという話をよく聞くのですが、それがありません。エンジニアチームとビジネスチームでお互いの共通理解を持ったうえで、やるべきことの議論が出来るので、スピーディーに開発が進められていると思います。

CTOとしてはチームとしての強さを高めていくことを意識しています。一人一人がそれぞれの領域でリーダーになれば、秀でたものを共有し、弱いところを補い合えます。なのでメンバーには興味のあることや得意分野に対して積極的にチャレンジすることを推奨しています。

atama plusはアジャイル型手法で開発を進めているので、個々の自律を前提にしています。ルールは極力減らした自由な状態で、自発的に動きながら協力して一つのものを作り上げたいというエンジニアにはとても働きやすい環境ですね。

今後について

atama plusの事業を通じてどんな世の中になったいいと思いますか?

教育で実現したいアイディアはたくさんあるのですが、今はユーザーが最も求めていることを、最優先して取り組んでいる状況です。求められていることを正しくキャッチするためにも、開発チームは自分たちの作ったプロダクトがユーザーである生徒さんにどう使われているか、直接見る機会を大切にしています。そういった場で授業が終わってもだれ一人手を止めず、学習に熱中する姿を見て、確かな手ごたえを感じていますね。

私たちの生活に最も密着しているポータブルデバイスを軸にすることが肝だと思っているので、これからも、その前提に立って教育を再設計するという視点を忘れないように開発を進めていきたいです。将来的には私たちのサービスを通じて子供たちが自然に学びを得られる環境が整えられるといいですね。僕が受験勉強で経験した受け身で強いられるような学習ではなくて、その環境にいたら、学びの必要性に気づき、興味を持って、自然に学びが身につくような仕組みを提供できたら良いなと思っています。今はそのための一歩を着実に踏み出している実感があるので、これからが楽しみですね。

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